商品を仕入れて売上があり、期末に在庫が残っていた場合どのようにすれば良いのでしょうか。品物を一つ一つ仕分けしていったらとても大変です。販売の都度売り上げの原価を把握していないといけません。それは非常に難しい。そこで期末時点で売れずに残った在庫を決算仕訳として商品勘定に一気に振り替える処理をします。どうすれば良いか。

商品の売買を

  • 「仕入」(費用)
  • 「売上」(収益)
  • 「繰越商品」(資産)

に分ける三分法を用いれば簡単です。

仕分け方法

80円で10個仕入れ、1個100円で5個売れた場合の仕訳を例にとります。

①80円の原価の商品を10個仕入れた

(借方)仕入高800/(貸方)現金800

②100円の売価で9個販売した

(借方)現金900/(貸方)売上900

この時点で利益は100円ですが、まだ売れ残った在庫が1個残っていますね。

そこで決算時に棚卸をして在庫を繰越商品にします。

③在庫1個を繰越商品へ

(借方)繰越商品80/(貸方)仕入高80

次の年の初めに繰り越した商品をまた仕入れたことにする必要があります。

④期首に個残っていた80円の原価の商品を仕入に

(借方)仕入80/(貸方)繰越商品80

前期末の在庫分の仕入勘定への振り替えは決算時にします。期首にしてしまうと期首を含んだ開始月の仕入の金額が大きくなるため、月ベースの数字を見る上で好ましくないからです。商品をどのように扱っているか疑問でしたが、一度理解してしまうとそれほど難しくないという印象です。