会社名は商号とも言われます。商号という言葉もこれから良く目にするので覚えておくと良いでしょう。さて、合同会社の場合は必ず「合同会社」の文字を入れなければなりません。位置はどこでも構いません。前後だけでなく、間に入れることも可能です。株式会社でも同様ですよね。株式会社の場合は前株、後株という言葉を良く聞きますね。合同会社は前合、後合とは言わないみたいです。そもそも合同会社の合だけとると、合名、合資会社と区別が付かなくなるため、「同」と略され、預金通帳などには「ド)」と書かれます。

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合同会社は前と後どちらが良い?

結論から言いますと、設立者のセンスです。口ずさんで見てどちらが言いやすいか、名前によって相性もあるでしょう。

それでも優柔不断で決められない方。私の完全なる独断と偏見ですが、合同会社を前に、名前を後に入れてはどうでしょう。理由が論理だっていないと賛同が得られないと思いますのでお示しします。

名詞を修飾する際は必ず前に形容詞がきてその後名詞がきます。

例)美しい景色、青い空、美味しい料理

名詞が2つ並んだ場合の例をあげます。

例)シートベルト、テニスプレイヤー、アイスコーヒー、めがねざる、ブラック企業

例が微妙で申し訳ありませんが、いずれも主たるモノや事柄を表すものが「後」に来ています。皆様の会社の名前を後にして際立たせるのはいかがでしょうか?

使用できる文字

漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字(大、小文字)、アラビア数字、符号(「&」(アンド)「’」(アポストロフィー)「,」(コンマ)「-」(ハイフン)「.」(ピリオド)「・」(中点))が使用可能です。ローマ字の場合はスペースがあってもOKです。

使用できない文字

会社の部門を表す文字(事業部、支店、支部など)

銀行業でない場合の「銀行」、「信託」

有名企業の称号

公序良俗に反する文字

他の会社と被ってもいいの?

住所が違えば、同じ会社でも設立は可能です。しかし、同じ名称で、同じ事業を行っていると訴えられる可能性がありますので、避けておいたお方が無難です。ちなみに最も名前が被っている会社名は「アシスト」だそうです。日本に500社以上あるそうな。そのほかにもトラスト、アドバンス、など定番の横文字は良く使われているようです。オリジナリティーが高く、呼びやすく、覚えてもらいやすい名前を考えるのはなかなか難しいですね。

国税庁の法人番号公表サイトを使えば商号を調べることができます。こちらで調べて結果表示される法人名は、既に使われているということになります。

「商号又は名称」に調べたい会社の名前を入力し、「部分一致検索」を行うだけです。「前方一致検索」だと引っかからない可能性があるのでお間違えないよう。これで入力したキーワードが入っている全ての会社の名称を検索することができます。

後悔しないために

あまりいい加減な名前をつけてしまうと、法務局や銀行の窓口で呼ばれる時にちょっと恥ずかしいです。私も自分がつけた名称を呼ばれる時は少しソワソワした感じになりました。また、もし事業を拡大して従業員を雇う時に、従業人に誇りを持って働いてもらえるような会社であることが好ましいですよね。当然会社ですので信用も大切です。非常に迷うと思いますが、未来のために良く考えましょう。