定款の読み方

そもそも私は読み方がわかりませんでした。定款は「ていかん」と読みます。全くスッと体に入ってきませんね。何せ始めて聞くワードです。

マネーフォワード編集画面

すこし順番が前後してしまいますが、この次のステップの印鑑を登録すると次のような画面になり、定款を受け取ることができます。

定款とは?

定款とは「会社の憲法」と呼ばれているようです。会社を運営していく上での基本的規則を定めて書かれたものです。いくら自分の会社の憲法といっても内容は完全に自由ではなく、ある程度書く内容や書き方が決まっています。またどれだけの量かというと日本国憲法のように沢山ではなく、表紙を含めてA4で4枚程度となります。

定款には何を書くのか

大きく3つあります。

絶対に書かないといけないこと。→絶対的記載事項

書かなくていいけと書かないと効力がなくなってしまうこと。→相対的記載事項

書かなくていいけど書いて独自性を持たせること。→任意的記載事項

絶対的記載事項

会社の目的、商号、本店所在地、社員の住所氏名などがあります。

相対的記載事項

必ず記載しなければならないわけではありませんが、書かないと効力がなくなってしまう事項です。例えば業務執行社員や代表社員を誰にするのか、利益の配当や損益分配、社員の加入と退社、解散の事由などがあります。ここで細かく決めすぎると、逆に自由度がなくなってしまうとも言えるため、最低限に留めておくと良いかもしれません。

特に副業ので配偶者を代表にする方は、ここで業務執行社員と、代表社員については定めておく必要があります。

任意的記載事項

特に記載しなくても問題ありません。決定しないといけない事項がありますが、あえてこちらに書かなくても良いことが多いです。明確にしておくことがメリットになる場合以外は気にしなくて良さそうです。

社員総会をどのような条件で開催し、何について決め、誰に権限を持たせるか、会社の事業年度に関する定め、業務執行社員や代表社員の人数等、社員の報酬に関する事項などがあります。

とはいえ何を書いていいのかわからない

記載事項があってもどういうふうに書いていいのかわかりませんよね。一つは定款の雛形がインターネット上に落ちているので、それを拾って自社の内容に即して改良してしまう方法。もしくはMoneyFoword(マネーフォワード)、Freee(フリー)、会社設立ひとりでできるもんなどインターネット上のサービスを用いて作る方法があります。こちらも雛形があるため、よく分からなければ雛形通りに進みましょう。もちろん専門家に依頼する方法もありますが、費用が嵩みます。私はマネーフォワードの雛形を用いました。すこし記憶が曖昧ですが、代表が死亡などにより不在になってしまった場合について、独自に内容を変更(追加)したと思います。こちらは定款サンプルをご確認ください。

定款には電子定款と紙の定款がある

定款を電子的な記録方法(CD-ROMなど)によって作成するか、通常の紙面で作成するかを選択することができます。

紙で電子定款を作成する場合には、印紙税(4万円)を負担しなくてはならないため、電子定款一択でしょう。電子定款も多少のコスト(数千円)がかかるケースがありますが、マネーフォワードは無料でできます。使わない手はないでしょう。

電子定款を利用するためにはPDF作成ソフトや、各種のカードリーダを買いそろえる必要があるので専門家に依頼すべきと謳ったサイトもあります。確かに自分で作成する場合はその通りなんですが、クラウドサービスを用いれば必要ありませんし、無料か、数千円程度のコストで作成可能です(注)。司法書士などの専門家に誘導されないように注意しましょう。もちろん相談すべきことがある、ミスをなくしたい、不安を解消してから作成したいのであれば専門家を頼る必要があるかもしれませんので、自己判断で。

(注)マネーフォワードは完全無料。Freeeは無料にするために会計ソフトの年間契約が必要。会社設立ひとりでできるもんは数千円費用がかかります。こちらは定款を後々変更する場合などにも対応しているため、可能性がある方はこちらを選んでもいいかもしれません。