もろもろの手続きが完了した後に行うことは口座開設です。小さな会社を設立した場合、こちらが意外な壁となりました。私の場合は一筋縄ではいきませんでした。
個人の口座と同じように申請すれば口座を作ることができると思っていたのですが、法人の口座の審査は厳しいという印象を受けました。
実際に私が申請した口座は5つですが、そのうち開設出来たのは2つです。
必要な書類はそれぞれの銀行でそれほど大きな違いはありませんが、ゆうちょだけ少し特殊でした。
- 住信SBIネット銀行
- ジャパンネット銀行
- ゆうちょ銀行
- 楽天銀行
- GMOあおぞらネット銀行
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行
https://www.netbk.co.jp/contents/hojin/
- 法人の履歴事項全部証明書
- 法人の印鑑証明書
- 法人設立届出書控え(その他選択可)
- 本人確認資料(運転免許証他選択可)
- 法人番号確認書類
こちらに関しては法人を設立していれば容易に手に入るものですので、必要書類に苦慮することはないと思います。しかし、結果として開設することはできませんでした。理由は問い合わせても教えてくれません。
結果は事通り。手数料や使いやすさを加味すると本命の銀行でした。残念ですがめげずにいきましょう。
PayPay銀行(ジャパンネット銀行)
PayPay銀行
(ジャパンネット銀行)
https://www.paypay-bank.co.jp/business/
- 口座開設申込書
- 本人確認資料(運転免許証他選択可)
- 業務内容確認資料
- 法人の印鑑証明書
- 法人番号確認書類
カギとなるのは業務内容確認資料でしょう。まともに業務をスタートしていないので、こちらを準備することが苦しかったです。まずはホームページを持っており、半年以上経過していれば資料の提出が不要です。半年以上経過していなければ会社実態確認資料が必要です。こちらは法人設立届出書のコピーでOKです。ホームページがない場合は法人設立届出書の控え以外に、事業内容の確認書類が必要です。こちらは各行政機関発行の許認可証もしくは、会社案内パンフレットもしくは、専用のフォーマットに自分で記載することになります。
こちらも残念な結果に。おそらく特段事業を始めておらず、業務内容が苦し紛れの内容になっていまい申請が通らなかったと思います。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行
https://www.jp-bank.japanpost.jp/kaisetu/kat_hojin.html
- 法人の履歴事項全部証明書
- 本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類)
- 来店者と法人の関係を証する書類(委任状等)
- 法人番号通知書
- 法人の印鑑証明書(原本)
- 代表者印の押印がある(主要)株主名簿または(主要)出資者名簿
- 法人の財務状況が確認できる書類
- 直近の決算関係書類(貸借対照表等)
- 財産目録
- 法人税の納税証明書 (起業直後は財産目録しか作成できないと思います)
次の書類のいずれか(設立後6か月以内の法人に限る)
- 所轄税務署あての法人設立届出書(控)
- 所轄税務署あての青色申告承認申請書(控)
- 主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書)(原本)※1
- または主たる事務所の賃貸借契約書(原本)
他の銀行に比べ用意する書類は面倒でしたが、もっとも開設できる確率が高いとのウワサです。実際に開設する事ができました。今どんな業務をしているのかは問われず、企業したばかりで方向性が定まっていなくてもなんとかなる印象です。
こちらは見事開設することができました!
楽天銀行
楽天銀行
https://www.rakuten-bank.co.jp/business/
- 口座開設申込書
- 口座開設申込委任状兼実質的支配者に関する届出書
- 履歴事項全部証明書 (原本)
- 本人確認資料(運転免許証他選択可)
- 事業実態の確認できる資料
事業実態の確認できる資料を準備するのが大変です。ホームページアドレスが確認できる必要があります。もしホームページがなければ追加書類が必要です。私は幸いなことにブログで情報発信をしていましたので、そちらをホームページとして記載しました。ホームページがなければ許認可・登録・届出や発注書、納品書、請求書または、各種契約書などが必要となってきます。
こちらも開設することができました。私生活でも個人向けの楽天銀行や楽天カードを利用しており、勝手な推測ですがそちらの影響があったのかも知れません。
GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行
https://gmo-aozora.com/business/
- 口座開設申込書
- 履歴事項全部証明書 (原本)
- 印鑑証明書(原本)
- 法人番号確認書類
- 事業内容等が確認できる書類 (会社概要がわかるもの、事業活動状況が具体的に確認できるもの)
やはりこちらも事業内容の確認できる書類がハードルとなります。そのうちの2つが提出できない場合は逃げ道として会社概要書という独自フォーマットの書類を提出する必要があります。経営者の略歴や販売ターゲット、売り上げ見込み等を書いて提出します。
こちらは開設できませんでした。
口座開設ができた銀行
結果としてゆうちょ銀行、楽天銀行を開設することができました。こちらは人によって異なると思いますが、他サイトの情報を見ていると、まず初めにゆうちょ銀行が心強い味方となってくれそうです。ゆうちょ銀行への申請はとりあえず必須でしょう。
その他の銀行ですが、面倒ですが、複数同時に申請することをお勧めします。どの銀行が拾ってくれるかわかりません。
申請が通るものと思い込んでいるとなかなかできません。ゆうちょ銀行の開設後、だらだらと申請を続け、楽天銀行の口座が設立から1年後という始末です。
ゆうちょ銀行だけですオンラインでの取引や、取り扱いがないシステムなどがあり、少し不便なケースが出てきました。初めから一括で申請しておけばよかったと公開しております。この結果を参考にしてみてください。
口座開設をしてみて
いやいや、その必要な書類って、口座を開設して色々な取引をしてから用意できるもんでしょ。と思ってしまいますがそこは仕方ありません。卵が先か鶏が先かという感じで、口座が先か事業が先か…状態でいきなり壁にぶち当たるわけです。新米起業家にはなかなか厳しいものとなると思います。個人事業主としてある程度実績を積んでから法人化するのがスムーズなのかもしれません。しかし、ほとんど何もない状態からでも口座を作ることは不可能ではないことがわかりました。初めから諦めずに、どんどん申請してみましょう。Good Luck!