叱られた時の心構え
誰もが叱られたくないと思いますよね。しかし、長い人生の中では、叱られることもあるでしょう。「叱られる」というのはその人の成長を考えた言動であり、ありがたいことなんです。感情的な言動である「怒られる」とは少し区別する必要があります。いずれにせよ、叱られるのも、怒られるのも嫌な思いをするものです。
叱られた時の振る舞い
皆さんはどんな風に振る舞いますか?振る舞い=行動は感情からスタートします。行動には本性が現れます。場合によっては納得ができないことがあるでしょう。納得できなくて言い返してしまった経験もあるのでは?
どうしたら良いのか、私なりに1つの答えにたどり着きました。どんな理不尽な内容でも一度素直に受け入れると良いということです。では、相手が一方的に怒鳴ってきても反論してはいけませんか?という問いもあるでしょう。私なら「はい。反論してはいけません。」と応えます。「いかなる場合でも?」という質問もきそうですが、「はい、そうです。」と応えます。そんな仏のような対応ができるのでしょうか。
実は、もし反論できるとしたら、あなたの主張もある程度正しい。しかし、逆も然りで、叱った人の主張もある程度正しいのです。叱ったのには何らかの理由があるからです。
Aさん(上司)「なぜ忘れたんだ!これで何回目だ?」
Bさん(部下)「メモするのを怠ってしまったからです。でも今他の人に持ってきてもらっています。最善の策を採っているのにこれ以上何をしろって言うんですか?」
意見をぶつけても、良い方向には進みません。もし仮に上司に叱られたが、反論してあなたが論破したとしましょう。しかしその先にどんな良いことがありますか?ありません。その先にあるのは壊れた人間関係だけです。
であれば、一度相手の主張を飲み込んでみる。これはこちらの器が大きく、心に余裕がないと難しいことです。しかし、以下のような、一流の人を目指すという目的意識があれば、比較的すんなり受け入れることができるのではないでしょうか?
周囲の人を見ていて、おおよそ次のようなパターンであることがわかりました。
三流:自分が悪くない理由を探し、反論する。
二流:自分が悪くないと思うが、心に留めて次に進む。
一流:相手の主張を聞き入れ、自分の悪かった点を反省し、改善する。
一流の人は人間関係を良好に保ちながら、なおも成長する機会としてしまいます。この差は埋まることなく、一生に渡って開き続けます。一流は超一流に向かっていくのです。