水素自動車はきっと流行らない
単純に直感がそう言っています。私だけでなく多くの人がそう思っているのではないでしょうか。水素を車に入れて走ることをきっと選ばないでしょう。なぜか。根拠はありません。直感です。例え水素自動車の特許を無償で公開しても他社も追従しないでしょう。スマホと同じ感覚で家で充電できるのであれば誰もが充電式の電気自動車を選ぶでしょう。
水素ステーションがあれば瞬時に燃料を補給できるメリットがあります。国もたくさんの補助金を出します。しかし人はこの方法を選ばないでしょう。
私はかつてトヨタグループに属していました。大きな組織ではしばしばおかしなことが起こります。たくさんの人が関わり、色々な意見をミックスさせると変な解がでることがあります。直感的におかしいと思うことも、その判断が正しいと思わされてしまいます。そして心のなかでは何かおかしいなと思いながらも、正しいとされた判断に多くの従業員がモヤモヤを抱え、ときには愚痴りながらも突き進んでいきます。そしていつしか、後戻りできなくなってしまうのです。きっと引き返すことができるのは敗戦が決まってからでしょう。
GAFAは撤退が驚くほど早い。日本の自動車産業がガラケーと同じ運命を辿らないよう祈るばかりです。