個人のせどりと生き残る道
モノの価格
価格は需要と供給によって異なりますが、不思議なことに価格には大なり小なりズレが生じています。
任天堂スイッチが家電量販店では定価で購入できますが、メルカリで定価よりも高額で販売されています。
コンビニで140円のペットボトルがドラッグストアで80円で売っています。山小屋では300円で売っています。
地域、店、販売チャンネル、関わるユーザーなどによって価格差が生まれています。この価格差を上手く利用するとせどりができるようになります。現在はインターネットにより手間をかければこの価格の差を調べることができます。まずは同じものでも価格が異なることがあると認識することが大事です。特に一昔前までは価格差が埋まらないまま消費されていることが多かったのです。
せどりのレッドオーシャン化
個人がせどりで利益を安定的に得ることはほぼ不可能と考えて良いと思います。
理由は2つあります。
①競争の激化
メルカリ、ヤフオク、ラクマ、ペイペイフリマなど誰でも簡単に販売のチャンネルが利用できる様になったことで、ライバルが増え、仕入れ、販売ともに競争が激化しています。
②価格の歪みの是正
販売チャンネルで、時間と共に価格の歪みが是正されていることです。例えばメルカリが世に出たころの初期はユーザーがモノを販売するときに経験がなく、打倒な値付けができずに格安で販売してしまうケースが見られました。しかし、取引の数が増大していくと同様の品が高値で売れたケースが出てきて損をした売り手がいることを学習します。最終的には市場の原理が働き、需要と供給がマッチしたある価格に収束していくはずです。人は消費行動に慣れていますが売却行動に慣れていなかった。しかし売却におけるリテラシーも高まってきたと言えます。またネットの情報をうまく利用できないそうも少しずつ少なくなり、ネットで検索して適正な価格で売却、購入できる層が増えると予想できます。
せどりのチャンス
まだまだチャンスはあります。
①付加価値を高める
例えば壊れているモノを購入し、修理すれば価値を爆発的に高める事ができます。手を加えたり、セットにすると価値が高まるものもあります。
②希少価値を高める
市場に出回っている数が少ないものを購入し、市場に出回っていない時に売ると価値を高める事ができます。ただし買い占めによって価値を高めることは多くの人を敵に回すことになりますので長続きしません。
時間をうまく使うことも希少価値を高めることにつながります。現在江戸時代や明治時代のものの希少価値が高まっているとう当たり前のことですが、他人が廃棄するものを自分が綺麗に保存しておけば希少価値が高まります。忍耐や場所が必要です。