自慢しない
一流の人は博識なのにそれを誇示することはありません。こちらの目線で話を合わせてくれます。話を聞いてくれると話し手は気持ちよくなり、普通の人が知り得ないことをどんどん話してくれます。一流の人は自然と話し手から深い話を引き出し、自分の糧とすることができます。さらに良き理解者であるという印象も植え付けることができるのです。
力がない人は力がないことを隠すように、知っていることを誇示したり、保有していたり身につけている物を自慢したがります。他人の自慢話はほとんどの人がうっとうしいと感じるはずです。
マウントを取ったら負け
多くの日本人がマウントを取りたがります。日本人はコンプレックスの塊です。欧米人と比較して体格や顔で恵まれていません。また島国であり、それほど文化が異ならないため、同じ慣例や慣習の中で生活しており、閉空間の中で、少しでも優位を保とうという意識が高くなります。外見ではそれほど差別化されないため、必死で差別化を図ろうとします。
他人が高くて買えないものでマウントをとる
ブランドもので勝負するパターンです。ロレックスなどの高級時計、エルメスのバッグなどをはじめ、高級車、タワーマンションなど、マウントをとるための浪費がとまりません。生きる上でそれ以上のグレードは必要がないのに、他人との差別化のために手に入れようとします。こうなってしまうと人生の最後まで、見栄のための終わりのない戦いが続くことになります。
奇抜な見た目でマウントをとる
日本人は大体が似たような顔をしています。沖縄と北海道の出身ですと多少系統は異なりますが、多国籍の文化が入り混じった国ほどの差はありません。そこで、差別化を図ろうと、あの手この手で自分を装飾します。髪の毛の色を金、銀、赤、青、緑などさまざまな色に染め上げます。また、耳にはたくさんのピアス、必要以上の化粧、奇抜な柄の服や靴を用いて着飾ります。しかし残念ながら絶望的に似合っていない事がほとんどです。気づいて欲しいのですが、日本人の優しい人柄上、誰も止めることはしません。心当たりがあればすぐにやめましょう。海外に行くとわかりますが、皆、驚くほどにシンプルな身なりをしています。しかし、自信に満ち溢れているように見えます。
日本人にはそれなりに似合う身なりというものがあります。戦時中の写真を見て見ると、淡い色の着物がすごく似合っており、凛々しく見えます。そこには原色を使った色使いはありません。鮮やかな色は肌が黒い人たちによく似合うのです。迷ったら日本の昔の写真でも眺めてみると良いでしょう。
論破してマウントをとる
見た目だけではなく、口でマウントをとるパターンもあります。理論武装したり、論理的な思考で、相手に反論をできなくしてしまいます。代表的なのはひろゆきさんですね。しかし世の中絶対に正しいなんてことはありません。法律だって、国が変わればルールは変わります。時代とともに法律が変わっていくこともあります。法律に反しなさいと言っているわけではありません。言いたいのは論理で相手を丸め込んでもその先に良いことは何もないということです。論破しても自分だけが気持ちいいだけなのです。嘘をつくのはダメだけど、ついていい嘘はあると考えることができるように、人間は論理だけではなく、感情を大切にする生き物なのです。
さてマウントを取ってもその人との関係が良くなることはほとんどありません。であれば、自分がマウントをとるのではなく、相手にマウントを取らせて、気持ちよくさせてあげましょう。それができるということは、きっとあなたにとんでもなく大きな器と自信があるということです。