消費と浪費
消費と浪費の違いを明確にしましょう。
「消費」は生活するために必要なものです。家賃、光熱費、食費、交通費、通信費、生活用品費、被服費、保険・医療費、教育費、娯楽費があげられます。
「浪費」は必要以上の贅沢や、無駄な出費のことです。買う予定ではなかったものを衝動的に買ってしまったり、ギャンブルに注ぎ込んでしまったり、実ることがないのに、好意を抱いている人に貢いでしまったり。
消費と浪費の線引きは困難
実は消費と浪費を言葉にすると何となくわかった気になるのですが、その線引きはなかなか難しいと思います。なぜなら人によって線引きが異なると思うからです。
同じ飲み会でも、自分に全くメリットがなく出費だけが嵩んでしまう人と、飲み会をビジネスチャンスとして捉え、将来の利益につなげる人もいます。
非常に高価な靴を購入した場合、一般的に浪費と判断するケースが多いですが、結果的に何十年も履き続けることができ、スニーカーを何足も購入するよりも、支出を抑えることができる場合もあります。
自分の生活の中で、何に重きを置いて消費行動をするのか、自分の基準が何なのかを明確にした上で、自分が決めた規律に反した場合に浪費と呼ぶのではないでしょうか?
消費を最小限に
浪費を抑える前に、必ず発生する消費をできるだけ抑えることが重要です。一度生活水準を上げてしまうと、水準を下げることは非常に難しいと言われます。現状にいかに満足するか、そして、上げてしまった生活水準を定期的に見直し、引き下げる努力が必要です。
いくつかアイデアを紹介します。
家賃が安い場所に引っ越す。
その家の立地が本当に必要か、その広さが本当に必要か、その共益施設が必要か再考しましょう。
外食を控える
間違いなく割高であると心得て、本当に必要な時のみにしましょう。ついつい行ってしまうカフェにも要注意です。コーヒー1杯に食事程度の代金を支払うのは浪費に近いのでは?
格安SIMに切り替える
通信速度はそれほど不自由しません。3大キャリアをご利用の方であれば半額以下に抑えることができます。国の政策である携帯料金の引き下げに期待しているのではなく、いますぐ動きましょう。
車を手放す
車には燃料の他に、税金、車検、保険代金がかかり、定期的にお金がそとに出て行く人生で2番目に大きな「負債」です。ちなみに1番おおきな負債は「家」です。
中古品を買う
新品の価格には原価、利益の他に、広告費や人件費、運送費などの販管費がのっています。それらの費用をひっくるめた価格になっていることを忘れてはいけません。新品も使用した瞬間に中古品になり、価値は一気に下落します。この下落幅をできるだけ抑えるには、初めから中古品を割安で購入することです。こだわりやプライドをすて、中古品で済ますのも大きな節約になるでしょう。
以上、いくつか挙げてみましたが、大きな支出から見直すことが重要です。
例えば電気代を節約するために、待機電力をへらすためコンセントから抜くという対策。否定はしませんが、その効果が1ヶ月あたり数百円であれば、そんなことに力を注いでストレスを溜めるのはナンセンスだと思います。
小さな労力で大きな効果を。