問題点を探せ
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そもそも問題ない?
「問題点とは理想と現実のギャップである。」以前の会社の教育プログラムで嫌というほど聞かされました。まずは問題を明確にしてそれを解決していくのです。しかし高度に発展を遂げてきた現代は人々が理想としてきたものの多くを手にすることができ、昔の人の理想が、理想でなくなってきています。ゆえに現状とのギャップができにくく、問題が生まれにくいのです。現在生きていく上で問題がほとんどありません。便利な世の中になり過ぎてしまいました。例えば大昔は衣服がなく、体温調節に苦慮してきましたが、現在ではダウンジャケットやコートが山ほど市場に出回り、むしろ過剰に供給されています。過剰なことが問題とも言えますが…それは一旦置いていきましょう。現代は人が本能的に欲しいと思うものはおおよそ手に入り、理想に近い状態にあります。
問題がないときどうする?
問題を生み出すには理想のレベルを上げると現状とのギャップが生まれます。しかし、現在の日本でそれほど理想を高くしても仕方がないと考える人が多いのも事実です。理想を高くすることで資源やエネルギーを使い、環境に影響を与えることを嫌うのです。また、理想を高め過ぎ、人々にとって不要な機能が追加されてしまう現象も起こってます。必要でない機能が多く盛り込まれた家電が良い例です。機能を追加し過ぎて複雑な操作系統になっていまい、わかりにくく、使いにくいものとなり、日本国内ではガラパゴスと揶揄され世界から置いていかれました。無理に理想を上げて問題を作り上げ、解決してもうまく行かないことが多いのです。下手をすれば、環境破壊を加速するゴミを大量に作り兼ねません。しかしながら、未だ掘り起こされていない問題は存在します。それはよりニッチな場所にあると考えています。趣味嗜好が広く分散した現在、マスを狙ったものではなく、ニッチな場面でのちょっとした理想と現実のギャップに問題を見出し、解決していく力が必要ではないでしょうか。
まとめ
多くが満たされている現代は理想と現状のギャップは少なく、無理に問題を作って解決してもゴミを作るだけ。
ニッチなところに問題を見出し、解決した人が生き残る。