ウクライナ問題に学ぶ
プーチン率いるロシアが暴挙に出ました。彼はゼロサムゲームと考えています。将棋は勝ちが+1、負けが−1とすると、総和は0です。いい思いをする人がいればそうでない思いをする人が存在するというのがゼロサムゲームです。富や幸せの総量も0だとすると、奪い合い、奪ったものが勝ち(プラス)で、そうでない人は貧しく、悲壮(マイナス)の思いをするという考えです。であるならばできるだけ人から奪おうという考えに至るのも必然でしょう。確かに国土や、海は有限ですので今以上に欲しければ他国から奪うしかありません。プーチンからすれば欧米諸国は有限である富や幸せをお互い我慢して融通し合う不自由な生き方をしていると映っていることでしょう。彼の正義ももしかしたら正しいのかもしれません。
しかし資本主義に生きる私たちは富や幸せはどんどんと増大するという考えを持ちあわせています。人口が増大すれば経済も発展していきます。富や幸せは奪い合うモノではなく、みんなの力で増大させていくことができるという心構えが必要です。
しかし、正義というのは非常に難しいと思います。資本主義の陣営にいる我々はプーチンの気持ちはなかなか理解できないでしょう。
正義は単純に多数決で意見が多い方が正しいとすれば、必ず不具合が出てきます。人口の多い国の意見を踏襲しなければなりません。また、一人一人それぞれの感情を優先するわけにもいかないでしょう。いずれにせよ、意見がすれ違い拗れれば最後は戦争となり殺し合いになってしまいます。
お互いの気持ちを考える
それぞれの正義を追求すればいつか必ず衝突します。解決する方法はただ一つです。
お互いがお互いの気持ちを考え、譲り合うことです。
このことは例えば運転をしているときに多く実感できます。自分中心の運転では、常にイライラし、相手からクラクションを鳴らされたりしてさらに嫌な気持ちになります。逆に道を譲れば相手から感謝の気持ちをハザードや会釈などで伝えられ、お互いが気持ち良く運転できるのです。
世界中には自分とは異なる考え方や思想、文化がたくさんあります。お互いが理解しようとし、譲り合う気持ちを育むべきです。
